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2006年6月24日 (土)

近所の自生地

Tokaijpg 先日ヒメタイコウチで紹介した自生地ですが、山の斜面のこんな所に?と言う場所です。そんなに広い場所ではないのですがモウセンゴケ(D.rotundifolia)とトウカイコモウセンゴケ(D.tokaiensis)が生えています。他にはミミカキグサ(U.bifida)やホザキノミミカキグサ(U.caerlea)も生えていましたがやや乾燥化が進んで先日行った時には確認できませんでした。D.tokaiensisは比較的乾燥したところに多く生えています。自生地はたたみ10畳分くらいでしょうがかなりの株数が生えています。日に当たると真っ赤になりますが何かの加減で陰になっているとたちまち緑色になってしまうのは面白いですね。D.tokaiensisはその昔、関西型コモウセンゴケと呼ばれていました。今では遠い昔にコモウセンとモウセンゴケが交配して出来たのがトウカイだと分かっています。

 トウカイとコモウセンの見分け方はあちこちで話していますが、確実なのは托葉といって大きな捕虫葉の根元にある細い葉のような部分で分かるのですが一般的ではないので幾つか目安を言えば、①花茎の長さ:コモウセンは短い。トウカイは長い。(写真参照)②種の形状:コモウセンは小さくて丸い。トウカイは楕円形でやや大きい。モウセンゴケは長円形であるので種を見れば中間形だということが分かる。③葉の形:コモウセンはしゃもじ型トウカイは長くて捕虫部と葉柄が区別できるようになっている固体もある。

と、こんなくらいでしょうか?トウカイは調べてみると個体差もあり、5年以上研究されている方もおられるほど面白い草のようです。わが街も食虫の自生地は写真の場所のここだけになってしまいました。ずっと見守っていきたい場所です。

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2006年6月23日 (金)

Peltata_1 今年はイシモチソウの当たり年なんでしょうか。我が家のイシモチソウも大きく見事に咲いてくれました。例年なら3月に発芽して5月には終わっているのだけど、今年は遅くまで寒かったので1ヶ月ほど遅く成長したせいかも知れません。鉢で植えていると早く地面の温度が上がるようで早い時期から発芽してしまいます。自生地と比べれば1ヶ月ほど早くから発芽しますね。

後、今年から変えたのは施肥です。食虫植物には肥料は与えない。与えても薄いものしか駄目だと言うのが定説になってますが、こと、球根種に対しては施肥は有効です。考えてみれば自生地でも他の草花と同じ場所に生えているのですから肥料は嫌いな筈はありません。そこで少し与えてみましたら大きくしっかりとした株になりました。しっかり栄養を取って球根を増やしてほしいものです。

願わくば来年も涼しげな姿のイシモチソウを見てみたいですね。

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2006年6月20日 (火)

関係のない話

あっと!!日付が変わっちゃいましたね。今日は仕事が遅くなりこんな時間に書いてます。今日は脱線しちゃいます。

 先日ジェット・リー主演の「スピリット」と言う映画がやってましたが結局見れず終いでした。いつかDVDになったら見ようかなと思ってますが、所詮映画は映画。史実を元に話しは進めていますが「霍元甲」という方をジェット・リーが演じてます。映画なのでかなり飛んだり跳ねたりが多いようですが、実際に霍元甲公が操った武術はと言うと「迷踪芸(めいそうげい)」と言う武術です。なんだか神秘的な響きですが、彼は上海に精武体育会という学校を作ったのです。時は1800年代の終わり、社会は乱れ、外国からは攻められ、民は本当に弱くなっていたので、武術を推奨して心身を鍛えて強くなり、ひいては国力を挙げようと作ったのが精武体育会です。その時に家伝の武術に当時集まった教師達の技のよいところを上手く融合させたのが現在上海に伝わっている迷踪芸です。有名な太極拳の様に柔らかく動きますが、決して太極拳ではないですね。迷踪芸は20年前に上海で習い、叩き込まれてきました。今は殆ど練習していないので知ってるだけになってますが、知ってるだけに突っ込みたくなる事もありますね。

                    「それは違うだろ!!」

 まあ、映画なので楽しけりゃいいんですけどね。映画を見て楽しんで興味を持って色々調べるってのはいろんなことが分かって面白いものですよ。

 食虫に関係ない話でした。

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2006年6月18日 (日)

ヒメタイコウチ

Photo_5  さて、写真の虫ですが、私の住む街の湿地に行くと大抵見かける虫です。掌の大きさから比べると結構小さな虫であることがわかっていただけると思います。この虫の名は「ヒメタイコウチ」と言います。「タイコウチ」と言う虫をご存知の方は多いと思いますが、頭にヒメとつくと大きさはちいさくなりますね。食虫植物でもヒメムシトリスミレやヒメミミカキグサなどを思い浮かべてもらうと分かるとおり本当に小さいですものね。因みに反対に大きいものには頭にオニをつけます。オニヤンマ(トンボ)が有名ですね。

 さて、この虫は水棲昆虫のタガメやタイコウチと同じような形態をしていますが、実はほぼ陸生の昆虫なのです。湿地を歩き回って目につくもの全てを捕らえて体液を吸います。ダンゴムシやヤスデやイモムシ・クモなんでもござれです。身体の割りに前足が異様に大きいですよね?だからかなり大型の物でも捕らえます。

 しかし、こんな虫知らないし、見た事ないよとおっしゃる方。当然です。実はこの昆虫は羽根があるくせに飛べなくて歩くことでしか移動できないし、日本では愛知・岐阜。兵庫にしか分布しない珍虫なんです。場所に寄っては天然記念物に指定されています。私がこの虫を初めて見つけたのは35年前です。このときは田圃の中に前足を振り上げてゆっくり水中歩行していました。勿論、捕まえて図鑑で調べてみましたらちゃんとヒメタイコウチと分かりました。その後、新聞で愛知県の西尾市で見つかったとデカデカと記事が載ったのですがなんでそんなに騒ぐのかが分かりませんでした。丁度、その頃昆虫好きの下級生が最初に見つけた場所から2キロほど離れた場所で見つけていたのです。だから、近所にいるのにねと言う位しか思ってませんでした。しかし、その後、全く見つける事は出来なくなりました。タイコウチはいっぱいいるのに不思議だな~っと思ってました。それから、26年後、食虫植物を探している時に偶然ヒメタイコウチをみつけ、同時に古本屋さんで「ヒメタイコウチ」という本を見つけて読んで、何故見つからなかったのかが分かったのです。要はたまたま水の中にいただけで、本来は陸上にいるので見つかる筈もないのです。探す場所が悪かったのですね。

 それから毎年、その湿地を訪れるたびに「ヒメタイコウチ」に出会えます。案外、知らないだけでずっと昔に見つけた辺りを探せばまだいるのかもしれません。

 自生地を歩いていると色んなものに出会えますよ。

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