さて、昨日は蚊を捕らないという話をしましたが、もう少し虫を捕る話をしてみます。お題は昨日のモウセンゴケです。コケと言っても、ちゃんと根があり、花が咲き、種が取れる普通のお花です。では何故コケか?それはきっと見た目でしょう。実際に生えている所を見ると分かりますが、びっしりと、まるで真っ赤な毛氈(もうせん)を敷いたように見えるのです。そして、ワラワラと生えている様子は正にコケのよう。うまくつけたものです。だから、モウセンゴケなんですね。
大きく伸ばして広げた葉っぱにいっぱい腺毛(せんもう)をつけて、その先からキラキラと美しく光る粘液(ねんえき)を出しています。そして、そこに虫がつくと活動開始です。でも、ここで誤解があるのがモウセンゴケはハエトリソウのようにパクッ!とは動きません。ゆっくりと、ジワジワと腺毛を動かして虫を押さえます、そして、次に葉をクルンと丸めて完全に押さえてしまいます。大体、葉の状態にもよりますが半日から1日ほどで押さえ込み、元に戻るまでには3日ほどかかります。だから、元気の良い小さなコガネムシなら粘液だらけになりながらも逃げてしまうこともあります。大抵は羽虫の様に羽を持つものが捕まっています。やはり、羽がくっついたらもう駄目なんでしょうね。モウセンゴケは待ち伏せ形でガンガン虫を捕る積極性はないようですね。
では、虫を捕らないとどうなるの?と言う話を聞かれますが、捕らなくてもちゃんと生育します。自生地に行っても虫を捕まえている葉っぱをさがそうとしても、意外と捕まえていないんです。普通の植物のように光合成をしているのです。しかし、大きな虫だけを捕まえているわけではなく、花粉や目に付かないダニや微小な虫がくっついている可能性は十分にあります。動かないから分からないだけでしょう。だから、屋外であればそういったものも飛んでくるのでちゃんと生育してくれるのでしょう。
モウセンゴケは今は寒い冬を乗り切るために小さく冬芽になっていますが、暖かくなってきましたのでそろそろ芽を伸ばしているでしょう。今年もいっぱい大きく育ってほしいですね。
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